三浦市海外町のスランプ構造について

佐々木です。

本日、場所は三浦半島南西、三崎港の近くにある、

三浦市海外町のスランプ構造に行ってきました。

スランプ構造とは、未だ固まっていない堆積物が一時的に海底などの斜面をすべり下った結果生じた特異な堆積構造です。

 

 

見ていると地球の偉大さが感じられます。

三浦市教育委員会の方からのお話しによると、石のすじの数

でこの土地が何年前に隆起したか、わかるそうです。

以下は引用です。

「海外のスランプ構造」の褶曲面。

三浦市海外町の海岸一帯に露出する三崎町砂岩シルト岩互層(三崎層)は、三浦層群最下部層で、地質年代が第三紀の海底で堆積した、主に灰白色のシルト岩と、黒色のスコリア質の凝灰岩や砂岩の互層からできています。

この崖の地層には、地質形成当時の環境を知る手がかりとなるスランプ構造がみられます。

この堆積構造を示す互層の形状は、上部は正常層の堆積面とほぼ並行しています。下底は、東から西に傾いたすべり面を境として、下位の正常層と接しています。このすべり面は露頭の西半部で正常層の堆積面と一致してくるため、東半部でのみ下位層の層理を高角度で切った形を示しています。崖面のスランプ構造には、軸面をわずかに東に傾けた一つの背斜(波状をあらわす地層の峰の部分)と、その東に続くごくゆるい向斜(波状をあらわす地層の谷の部分)からなる見事な波状に曲がった褶曲面がみとめられます。

このスランプ構造は、地層を構成するシルト岩やスコリア質の凝灰岩、砂岩等が未だ固まっていないコロイド状態にあった時、東から西に向かっての海底地すべりによって転位変形した結果生じたものと考えられ、典型的な褶曲型のスランプ構造といえます。地層堆積当時の堆積環境を知るうえで貴重です。

皆様も、地質学を勉強してみたら楽しいかもしれませんよ。

 

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